長島温泉とお千代保稲荷

長島温泉というのは木曾、長良、揖斐の三つの河川が伊勢湾に流れ込む手前の水郷地帯に位置する温泉です。たぶん東海地方以外の人はご存じないことでしょう。お湯は掘削で湧き出したもので、自噴の温泉ではないですし、風景も良くないし、名物料理もない、というところです。

ではなぜそんなところに行ったのか?ずばり「近い」からです。愛知県一宮市の我が家からは車で45分。名古屋からも車で30分ほどでしょうか。近鉄電車などでいく手もあります。移動に長時間かけずにそこそこ広いお風呂と、まあまずくはない食事が楽しめる、という寸法。もちろん日帰りされる人も多いようです。グランスパ長島というレジャーランドのような施設もありますし。そこにはホテル花水木という宿もあるのですが、少々お高いのです。

今回我が家が使ったのはWEL長島という、厚生年金がやっている施設。既に年金受給者になっている両親は2食付で7千円台、一般客は9千円台で宿泊できます。ここにした理由は…安いことと、連休前でも取れたから。

車で行きましたが、我が家から1時間かかりません。お風呂は景色の良い露天風呂はありませんが、広々として、スチームバスやサウナまで、一通りの施設は揃っていて楽しめます。ぬるめのお風呂もあるので、子どもでも楽しめました。

長島温泉の宿

料理は…まあお値段なりですが、量的には問題なし。多くの温泉旅館の料理は豪華すぎると思っていますから、これくらいでちょうど良いかも。名物がひとつくらいあればさらに良いのでしょうけど。朝食は、お粥など一部がバイキングになっていて、和食ですがコーヒーも飲めます。これも豪華さはないですが、適度なボリュームで合格点。

実はわが両親はこれまでにも数回来ているのですが、この近さと値段、そしてそこそこの食事ですから、確かに「また来ようかな」という気になります。女性陣には「自分で作ったり後片付けをしなくて良い」という点が非常に受けていました。大げさな旅行という気もしない、手軽な距離ですから。

翌朝はまず国営の木曽三川公園へ。ここにあるタワーに登り、展示室で水郷地帯の歴史のお勉強。結構興味深いです。昔社会科の時間か何かで習ったことを思い出しました。

続いて養老山脈のふもとへ。ここ養老にも最近温泉が出たりしています。養老郡養老町(多分)に精肉屋さんが密集しているところがあり、新鮮な肉が安価に買えるのです。ここで僕はチャーシューを作るために肩ロースを購入。帰ってから作りましたが、非常に柔らかい肉でびっくり。ちょっとチャーシュー用にはやわらかすぎたかもしれませんが、これはこれで非常にうまかったです。

「昼飯をどこで食おうか?」と迷っているときに出てきたのが「お千代保稲荷」の看板。「そうだ!おちょぼさん(地元ではこう呼ばれている)で食べよう!」というわけで早速稲荷へ。ここは日本三大稲荷のひとつだそうですが、参道のお店が楽しいところ。野菜などは非常に安く、名物の草餅やら、串かつやらのお店もいっぱい。その中の食堂で食べました。

お千代保稲荷

帰り道で野菜を仕入れ、草餅を仕入れて一路自宅へ。正味丸一昼夜の小旅行ですが、とても充実したものでした。

イタリア・ミラノ

引き続きセネガルから一時帰国中の旅行。これはアリタリア航空でミラノ経由便を利用したため。1泊しないと乗り継げないのです。

5月29日に成田をたちましたが、空港のカウンターで言われたのは「ミラノは荷物がよくなくなるのでいったん出した方がよいですよ。」という一言。航空会社の人が「なくなる可能性が高い」と言ってしまうのですからこれはかなり危険な状態。二人の子連れでスーツケースは五つですから、かなり大変なのですが忠告に従って出すことにしました。

ミラノの空港までの12時間のフライトは小さな子どもには大変ですが、とにかくへとへとになりながらも到着。ミラノで降りる人は意外に少なく、荷物はスムーズに出てきました。カートは、と探すと有料制ではないですか。1ユーロを入れないとカートを利用できない仕組みです。でも後でわかったのはカートを所定の位置に返すと返金される仕組み。クレジットカードでの支払いにも対応しているのがヨーロッパですねえ。これならカートをクレジットカードで支払って借りて、返して、と繰り返していれば、簡単にクレジットカードで無利子のキャッシングが…てそんなこと誰がするか。

さてスーツケース五つは街中にとったホテルまでもって行きたくない。そこで探したのがコインロッカーか荷物預かり所。オランダのスキポール空港にはコインロッカーがあって、以前タンザニアに住んでいた時にKLMをよく利用したので、便利でした。「イタリアにもあるのかな?毎日やっているのかな?」という疑問はありましたが、ミラノのマルペンサ空港でも到着ロビーに行ってみたらちゃんと預かり所が営業していました。夜を越すと24時間以内でも2日分の料金を取られる、というのがちょっと問題ですが。

今回予約しておいたのはホテル・ズーリーゴ というミラノ中央部の三ツ星ホテル。インターネットのサービスを使って予約しておきました。いまいち不安もありましたが、ダブルベッド一つにシングルを足して、さらにベビーベッドを一つ、という予約がちゃんとなされ、部屋も既に準備されていました。感心。ホテルまでは小さな子ども連れなので、面倒のないタクシーで。70ユーロちょっとでした。

5月も末ということで、イタリア北部のミラノは日も長く、8時になってもまだ外は明るいのです。でも日本からの時差がありますから子どもたちはダウン。外に食べに行くこともできません。そしてこのホテルは朝食は提供されますが、夕飯を食べるレストランがありません。ホテルのフロントでスーパーマーケットの位置と、近くのピザ屋さんを教えてもらって外出。ジュースとピザを買ってきて部屋で食べました。皿やフォークとナイフはホテルで貸してくれました。小さなホテルですが、サービスはとても良いです。

このホテル、朝食もビュッフェスタイルでなかなかおいしく、場所もミラノの中心街が歩ける範囲ですからとても使いやすかったです。ただ小さなホテルですからインターネットへの接続が悪く、部屋には専用の回線などは置かれていません。ロビーに一台インターネットに接続されたコンピュータが置いてあって、このコンピュータをご利用ください、ということになっています。日本語はインストールされていませんでした。まあ観光客用のホテルですから、ビジネス客のように部屋から通信を行う、というニーズのある人は別のホテルを利用するのでしょうね。

翌日は午前中ミラノの中心部を散策。ミラノはいたるところに石畳の道があり、また市電が網の目のように走っているとても愛らしい町です。日曜だったせいもあるでしょうが、ごみごみした大都会、という印象ではなく、洗練された町という印象を受けました。

ミラノの市電 ミラノの市電

まずはドゥオーモを目標に市の中心を目指しますが、途中サン・サティロ教会に立ち寄ります。小さな教会ですがミラノ最古のロマネスク様式だそうで外見もちょっと変わっています。ただ朝早すぎて閉まっていて中が見られませんでした。

サン・サティロ教会 サン・サティロ教会

ドゥオーモはミラノの中心。ゴシック様式の大聖堂です。でも建物の正面は修理中でカバーがかけられていてちょっとがっかり。中はとても広く荘厳な感じ。単なる観光名所ではなくて、信仰の場所として生きている様子が伺えました。

ドゥオーモ ドゥオーモ内部の祭壇

ドゥオーモから出たら今度は近くのガッレリアに入ります。ここは1877年に完成したアーケード。アーチ型のガラス天井と舗道のモザイクが美しく絵になります。十字型にクロスした内部のその四つ角には、ルイヴィトンなどのブランド品店が…と思ったらその一角はマクドナルド。ただMの字を黒にするなど、雰囲気を壊さない工夫がされている店舗になっていました。ここで小休止。

ガッレリア ガッレリア

ガッレリアを抜けてスカラ座へ。でもここも工事中。そこでスカラ座は素通りしてメルカンティ広場を通り、ぶらぶらとホテルへ帰ってきました。そして空港でお土産のゴディバのチョコレートと、自分用のパルメザンチーズを買い込んで完了。これが超短いミラノ滞在記の全貌。

名古屋港水族館

名古屋港水族館

去年に引き続き、ほぼ1年ぶりに2度目の名古屋港水族館へ行ってきました。友人の一家と名古屋の東山動物園へ行こう、と計画していたのですが、運悪く雨が降ってしまい、急遽変更したものです。

前回は、名古屋駅で地下鉄に乗り換え、さらに栄で乗り換えていったのですが、YAHOOの乗り換え案内で調べてみたら、金山乗り換えの方がずっと早いことがわかり、JRの快速で金山へ行って、そこから地下鉄に乗り換えました。金山は最近元気な名古屋の新しい顔として整備されたようですが、しばらくぶりに駅に降りたら、ずいぶん良くなっていて乗り換えもスムーズで確かに便利でした。(ちなみにYAHOOの乗り換え案内には駅すぱあとが使われているようです。)

友人夫妻とは地下鉄の終点、名古屋港駅の構内で落ち合い、さっそく名古屋港水族館へと向かいます。雨がぱらついていますが、傘がどうしても必要、というほどではありません。

名古屋港のこの辺りは近年どんどん整備が進み、ベネチアを模したイタリア村、なんていう施設もオープンしています。でも小さな子どもには面白くなさそうなので今回はパス。

名古屋港水族館

まずは前回同様、北館から入ります。そこでいきなり迎えてくれるのがこれ。

名古屋港水族館

シャチが泳ぐ大水槽です。ちなみにこのシャチはクーという名前です。傷のように見えるのは水槽の裏側についている傷で、シャチの模様や傷ではありません。

5メートル以上あるシャチが目の前に迫ってきますから、何度見ても大迫力。前回は生後2ヶ月あまりでまったく何もわからなかった次男も一生懸命にシャチを指差して大興奮です。

このあと午前中は順路に従って北館をぐるっと周りイルカやベルーガを見てから、南館へと移ります。ここはどちらかと言えば昔ながらの水族館ぽいところですが、館内で卵を産んで孵化したウミガメなどが有名です。

名古屋港水族館

このあと昼食を館内のレストランでとり、これまた有名なペンギンなどを見てから北館へ。午後からのイルカのショーを見学です。午後2時からの部が良いのは、続けて2時半からシャチのトレーニングが見学できるからです。

イルカのショーは前回見たよりもさらに技が磨かれていて、楽しめる内容になっていました。5頭のイルカが一緒にジャンプする様はなかなかの壮観です。

名古屋港水族館

そしていよいよシャチの登場。いやいやでかい。大迫力です。これがイルカと同じような芸を練習しています。さらにはショー仕立てになっていますから、観客にわざと口から水を吐いてかけたりとか、楽しませる仕掛けも仕込まれています。

それではシャチのショーの一部をどうぞ。ご覧いただくにはQuicktime プラグインがインストールされている必要があります。

シャチの曲芸動画はここ

この後、磯の生物に手を触れられるコーナーで少し遊び、そして長男にはミュージアムショップでカメのフィギュアを買って帰路につきました。息子二人は電車の中で眠ってしまいました。

東尋坊

約1時間ほどで東尋坊へ。駐車料金500円を払ってタワーの真下に車を停めます。土産物屋の立ち並ぶ中の一軒の食堂でお昼ご飯。味は…典型的な観光地の味、と書いておきましょう。冬、越前ガニの季節に来ればまた違った感想が書けるのでしょうけど。

東尋坊は上から眺めるのはそこそこに、今回のツアー料金に含まれている船に乗り込みます。所要時間は約30分。これが結構楽しめます。この頃には天気が回復していたので、海は真っ青、白い波しぶきがとても美しく見えます。ガイドのおじさんの話がまた結構面白い。ちょっと前に名古屋港で遊覧船に乗ったのですが、その料金が千円。東尋坊の遊覧船が1100円ですから、随分割安に思えてしまいます。

時間は午後3時頃だったのですが、日本海側の東尋坊は夕方の方が日が岸壁に当たって眺めるには良いとのこと。確かにとてもきれいでした。船の窓越しにあたるうららかな日差しに息子が眠気を催し、船の中で寝てしまったので、車まで抱いて帰るのが大変でしたが。

東尋坊を堪能した後は再び北陸自動車道を経由して帰ってきました。天気には恵まれませんでしたが、温泉と言い、食事と言い、病み付きになりそうな小旅行でした。

山中温泉の散策

さて翌朝は朝風呂を浴び、朝食をいただき、山中温泉の散策に。ここは町の中に漆塗りやガラス細工、轆轤細工、そして九谷焼などの工芸品を扱う店も多く、また歴史のある建物もあります。川沿いには遊歩道もありちょっとしたハイキング気分も味わえます。この朝はまだ小雨が降っていましたから遊歩道はあきらめ、宿の傘を借りて散歩と、周遊バスを利用します。

山中温泉の周遊バスがこれまたアイデア物。一日乗車券を宿でもらって乗り込んだのですが、谷に沿って細長い山中温泉を約30分おきにぐるぐる回っています。ガイドさんは宿の女将さんなどが交代で務めています。適当なところで降りて30分経てば次のバスに乗れる、という寸法です。

バスが行く一番奥には菅原神社のお社があり、ここには樹齢2300年と言われる大きな杉があります。山中温泉は非常に湿った気候ですから屋久島のように杉には好都合なのでしょう。確かに根回り十数メートルの大杉はとても立派でした。この神社の前ではバスは10分間停車してくれます。杉を見て、さらに向かい側にある茶屋で名物の草だんごを買える、という寸法です。

草だんごをおやつ用に買いこんで再度バスに乗り、こおろぎ橋で下車。こおろぎ橋は木で作られた小さな橋ですが、車両も通れます。その両側の渓谷は鶴仙渓といい、なかなか美しい景観です。ちなみに谷沿いの遊歩道はここからスタートしているのですが、やはり雨の日に子連れで行くのはちょっと大変そうでした。

橋を見てから町を散策し、土産物屋を冷やかしながら宿に戻ります。途中には片岡鶴太郎さんのギャラリーなどもあります。でも子どもが退屈するだろうからとここはパス。そう言っておきながらきき酒ができる酒屋さん(「獅子の里」という地酒を造っている松浦酒造)にはしっかり立ち寄るのですから大人は身勝手なもの。

昼過ぎに宿を出てあやとりはしという勅使河原宏氏が設計したS字型の面白い鉄製の橋を見学してから山中温泉をたち、東尋坊へと向かいます。今回の旅行では一乗谷の朝倉遺跡などにも立ち寄りたかったのですが、天気が悪かったのであきらめて、温泉以外は東尋坊だけに絞りました。

山中温泉 白鷺湯たわらや

山中温泉 白鷺湯たわらやで宿泊したお話。

ジジババまで含んだ家族旅行第三段は前回の飛騨古川などに引き続きセネガルから一時帰国しての旅行。

13日、出発の日から運悪く雨。前回の旅行の時も雨にたたられましたが、今回もまた雨の中を出発です。それでも自宅から車ですからさほど気にはなりませんが。

前回は東海北陸自動車道を利用しましたが、今回は名神高速から北陸自動車道へ。加賀インターまで走ります。途中のサービスエリアで昼食にしましたが、まあ、なんと言うか、サービスエリアの昼食ですね。

しかし北陸自動車道、初めて通りましたが福井県とか石川県がこんなに近くなっていたなんて驚きです。いや滋賀県の北部だって随分近いです。以前この辺りに来たのは学生時代ですから30年くらい前。当時は東海道本線で米原まで来て、そこから北陸線の鈍行を乗り継いで訪ねましたから。本数は少ないし、スピードは出ないし、随分遠いところに来た気になったものですが。

インターを降り、超便利なカーナビの示すとおりに進んで谷あいの小さな町に入っていくとそこが山中温泉。実際には親父の車のカーナビのデータよりも新しいトンネルができていて、今回使った加賀インターではなく、福井北インターからの近道があるのだとか。カーナビだけに頼らずに調べた方がよいですね。

それはともかく、細い町中の道をしばらく進むと今日の宿、「白鷺宿 たわらや」への案内がありました。道を左に折れ、その行き止まりがたわらやさんでした。

車は直接建物の一階部分にある駐車場に入れられます。ここは上階がありますから、雨の日でも傘をささずにフロントまで入ることができます。山中温泉は雨が多いところだそうですし、それも考えられているのでしょうか。

さてロビーに入るとびっくり。ロビーのソファーなどが置いてあるところの向こう側が大きなガラス張りになっており、その外側は鶴仙渓と呼ばれる風光明媚な谷。そして新緑に光る対岸の山の斜面がガラスを通して一面に見える、という趣向なのです。この山の斜面は客室各室からも見えるようになっており、夜はライトアップされますし、とても気に入りました。なかなか考えられたデザインです。

ところでこのたわらやさん。なんと創業以来八百年、現在三十五代目だとか。山中温泉の歴史は約1300年前に、僧行基によって発見されたと言い伝えられ、古いことで有名ですが、俵屋は鎌倉年間に創業しています。さすがに古いだけあって場所もよいし、サービスもなかなかのものでした。

お風呂は大浴場と露天風呂がそれぞれ男女用にあります。面白いのは、女性用のほうが大きいこと。ただし夜8時から午前3時までは入れ替えとなります。まあ一番入浴者が多い時間帯は男性が大きい風呂を使えるわけですが、大きい方を女性用と称しておくなんて、ちょっとしたことですがなかなかのアイデアですね。

お湯は単純泉で無色透明。匂いもなくさらっとしています。お湯は熱めの設定になっているので、小さな子どもにはちょっと入りにくかったですが。

さて驚きは何と言っても食事。温泉旅館には付き物の会席料理なのですが、さすが北陸だけあってカニはたっぷり。ちょっと季節外れですから最高にうまい!とは行きませんがそれでも十分に堪能できます。実は今回は連休後の一番安い時期を狙って行って、一人当たり税込みで9900円だったのですが、一人ずつに焼ガニ、あるいはアワビの踊り焼き、あるいはステーキまで付きます。ゴールデンウィークなら4万円を超える料金なんですから、この値段でこの料理は驚き。さらに東尋坊での乗船券とか、山中温泉の周遊バス乗り放題まで付いているのですからお得です。

仲居さんがまたとても感じが良くて親切。お酒の持ち込みも「ええかまいませんよ。冷蔵庫を使われたかったら、中のもの出してくださいね」。さらに子ども向きに白いご飯を用意してくれたり、あまった炊き込みご飯をおにぎりにしてくれたりと至れり尽くせり。こうなると、心からチップを渡したくなってしまいます。

夜風呂上りに部屋のベランダに出ると、まだ雨が降っているのですが、対岸がライトアップされてとても緑が美しいのです。湯上りでほてった体を冷ますには雨でしっとりした五月の夜風は最高でした。

翌日は山中温泉の散策からです。

名古屋港水族館

2歳の長男は乗り物や動物が大好き。電車に乗りたくてしょうがないし、船にも乗ってみたい。そしてペンギンやカメさんやお魚も見てみたい!「じゃあその夢をかなえてあげよう」と思い立って、少し込んでいるかなとは思いましたが、土曜日に名古屋港水族館へ出かけました。

同じ愛知県の我が家からはJRで名古屋まで出て、そこから地下鉄です。JRでは嬉しそうにしていた息子も、地下鉄はちょっと退屈そう。そりゃずっとトンネルだからねえ。

実家から名古屋港水族館までは1時間ちょっとで着きました。ゴールデンウィーク直後だけど、天気が良かったこともあってやっぱりかなりの人出。入り口の方に向かうと、あれ?以前とはちょっと違うような気が…。なんだか建物が増えています。

入場料大人2千円はちょっと高めかと思いましたが、入っていきなりびっくり。大きな壁面の水槽の中をイルカが2頭と、なんとシャチが泳いでいるではありませんか!そう、昔の展示にイルカやシャチが見られる新しい建物が増えていたのでした。

この水槽は大迫力。しつこいようですがシャチが泳いでいるのを横から見れるんですから。

フラッシュは使用禁止ですが写真は撮れます。ところが2枚撮ると電池切れ…!「あれえ?昨日充電しておいたのになあ?」と言うと、女房が「あ、わたし掃除の邪魔だったからコンセントを抜いちゃったわ!」「・・・」

イルカのショーもあるのですが、午後一番のショーまでには時間があるので館内をまず見学。昔からある展示物の方へ向かいます。昔は広く見えたマグロが泳ぐ大水槽、ウミガメの水槽、ペンギンの水槽などがあるのですが、シャチとイルカを見たあとでは「こんなに小さかったかなあ」という印象でした。

午後1時からのイルカのショーもとても楽しめるものでした。とにかくプールが大きい。その内にシャチも登場するそうです。ちなみに僕らは上から見ましたが、このショー、水中の様子を見ることも可能なのです。

ショーを見終わったら水族館を出て、名古屋港の遊覧船に乗ります。昔は金鯱号なんいていう、本当にシャチホコの形をした船が運航していたのですが、現在は普通の船になっています。名古屋港の遊覧船に乗るのは僕は幼稚園の時以来、でしょうか。名古屋港の中には大して見るべきものはないのですが、息子は動物をたくさん見たうえに、船まで乗れて大満足の一日でした。

飛騨高山

飛騨高山

お昼過ぎにアブラムの大郷先生に別れを告げて飛騨高山に向かいます。飛騨高山は言わずと知れた小京都と呼ばれる観光地。5月5日のこの日も祭りが行われており、町の中心は車がびっしりでした。

陣屋や古い街並みなどがある地域とは少しはなれた有料駐車場に車を入れて、散策に出かけます。長男は車の中で寝付いてしまったので、既に高山には何度か来ているおばあちゃんと車の中でお留守番。

飛騨高山の古い街並み保存地域は整備も行き届き、観光客がいっぱい。外国人の姿も多く見られます。実際に8割以上の家には人が住んでいるそうですが、ほとんどの家は土産物屋やレストランなどになっています。この辺りはイタリアのベネチアなんかと似た感じでしょうか。雰囲気はよいのですが、ただ古い街並みが残っているのは数本の通りだけで、町ごと昔のままというベネチアなどにはちょっと負けるかなあ。お店をあまり覗かずに散策するだけだと、すぐ通り過ぎてしまいます。

陣屋は時間がなくてパス。また陣屋の前や川沿いで毎日開かれるという市は午前中だけということで見られず。この点はちょっと残念ですね。市はいつどこで見ても楽しいものですから。

アブラムの里

アブラムの宿

アブラムの宿というのは、キリスト教の牧師さんである大郷博先生が休職して始めた宿です。場所は岐阜県国府町。宇津江四十八滝というこの辺りでは有名な県立公園のすぐ近くにあります。大郷先生が町から土地を買い取り、山の斜面を開拓し、古い民家を移築して始めた宿です。そうした経緯などは大郷先生の著書『 アブラム物語』を参照ください。

実は大郷先生とは学生時代にボランティア関係で出会って以来の再開。20年以上も前に会ったきりでした。お互いに頭に白いものが混じる年齢になってしまいましたが。

アブラムの宿

さてアブラムの宿は、この地に移築された飛騨地方独特の古い民家二棟からなっています。なんでも移築の時に分解した棟書きによると、その内の一棟は赤穂浪士討ち入りの翌年に建てられたものだとか。今はもちろん古い農家の柱や梁など枠組みを生かしながら、二重窓を入れたり、風呂をつけたり、広いホールを作ったりと、かなりモダンなつくりになっています。

右側がその一棟の内側ですが、直線の梁や柱がむき出しになったところに丸い照明、そして床はフラットに間仕切りも外して広いホール空間が確保されています。この部屋の音響効果がまた素敵なんです。大郷先生がかけてくださったのはインドラ・グルンというネパール人が吹くバンスリ(竹笛)のCDでしたが、うっとりでした。ここでは時折コンサートなども開かれるそうです。

ここでの食事は、宿泊客が一同に介し、大郷先生も混じって大きな一枚板のテーブルで食べます。宿のご主人も、いろいろなお客様も混じって交流するのがここのスタイル。プライバシー重視で自分たちだけで静かに過ごしたい人たち向けの施設ではありません。

周辺には畑や田んぼ、そしてシイタケの栽培までしていますし、この時期は山菜の取れるシーズン。早速ワラビを宿の周りで摘んできました。

アブラムの宿

この晩は大郷先生や、他のお客さんと話しこみ、大郷先生が提供された泡盛まで出てきて、深夜まで過ごしてしまいました。

翌朝さすがに標高600メートルを超える山の中は冷え込みますが、空気はさわやか。みんなでシイタケの収穫をしてから左の写真)近くにある宇津江四十八滝に散策に出かけます。宿から歩いて10分ほどでしょうか。でも四十八滝は、その名の通り滝が連続している渓谷で、標高差は400メートルあるそうです。2歳児の足では無理だったので、ちょっと大きめの滝があるところから引き返してきました。

その間、大郷先生は、蕎麦をうってくださいました。大郷先生の蕎麦は、白川郷に毎週片道1時間かけて修行に通って身につけたもの。使われている蕎麦粉も白川郷で取れた高級品。中国産の10倍も高い粉です。昼食にご馳走になったその蕎麦の味は、いや驚きました。「これが蕎麦だったのか!」という感じ。いつも食べているものは何なんでしょうね?下手においしいものを食べてしまうと他のものが食べられなくなりそうです。

アブラムの宿への連絡は電話で 0577-72-4219 です。インターネットでは予約できません。メールはありますが。

女房も大いに気に入り、子どもたちも宿の中ではしゃげまわれて大喜びのアブラムの宿でした。今度帰国してきたらまたお邪魔しようと思います。

またセミナーなどに使える大きなホールもありますから、その利用も考えているのですが、ネックは交通機関でしょうか。名古屋方面からだと車なら東海北陸自動車道、電車なら高山本線の特急で飛騨古川か高山まで来れば良いのですが、東京方面からとなると、鉄道だと名古屋まで新幹線で来てから乗り換えないといけません。うーむ。

飛騨古川

ジジババまで含んだ家族旅行第二段はセネガルから一時帰国しての旅行。去年は長男しかいませんでしたが、今回は3月にダカールで生まれた次男も一緒です。ゴールデンウィークですが、一泊旅行に出かけました。乾いたセネガルから来ると、日本の新緑のなんとみずみずしいこと!空気のしっとりしていること。

飛騨古川の川の鯉

まずは東海北陸自動車道を使い、郡上八幡インターまで。郡上八幡は20年近く前に白鳥の方へスキーに行ったとき、友人の家に立ち寄ったことがありますが、今回は素通り。東海北陸自動車道は途中から片側一車線ですが、郡上八幡までの片側二車線化は工事が進められている様子です。

ゴールデンウィークですが、特段の渋滞もなく、高速を降りたらせせらぎ街道を進み、飛騨古川へ向かいます。途中道の駅で休憩。良い施設ができていますねえ。

雨が降るあいにくの天気で最初は古川はパスしてこの晩の宿、アブラムの宿へ直行しようかと思ったのですが、古川の近くに来ると小降りになったので、急きょ飛騨古川へと向かいます。

飛騨古川は古い町並みの残る趣のある町ですが、お目当ては実は町並みではありません。

一番見たかったのは鯉!なんです。長男は生き物が大好き。中でもお魚が大好き。池に魚がいようものならなかなか動こうとしません。そこで飛騨古川で有名な川の鯉を見せてあげようと思ったわけです。子どもができると、中心はやっぱり子どもになっちゃうんですねえ。

地酒を造っている造り酒屋やみやげ物店の多い街中をしばし散策の後、アブラムの宿へ向かいます。