恵那市岩村、富田地区の田園ハイキング

岐阜県恵那市には有名な岩村城跡があります。いつ行ったかなあ、と思って調べてみたらこちらのブログに岩村城へ行った記録が。2011年ですから9年前。この頃は子どもたちも小さくてどこでもついてきてくれましたが、今は親父の行くところに興味など持つはずもありません。

今回は岩村城へ行く前に、同じ岩村にある富田地区を訪ねることにしました。「日帰りウォーキング 東海」を見ていたら、この地区のハイキングの記事があったからです。「農村景観日本一」とか。そそりますねえ。岩村城跡と組み合わせて11月11日に自家用車で訪ねてみました。岩村の町からは車で10分かかるかどうか、というくらいのところです。

まず訪れたのは週に数回だけオープンするというパン屋さん、「郷の薪窯パン Kitto!」。薪窯でパンを焼いていて、人気があるのはベーグル。いくつか買ってきましたが、通常のベーグルよりは小ぶりでしっかりした感じ。薪で焼くためか香ばしいです。

郷の薪窯パン Kitto!
郷の薪窯パン Kitto!

Kitto!の店内は撮影していないのであしからず。購入したベーグルはこちら。

Kitto!のベーグル
Kitto!のベーグル

ハイキングするために、車はふるさと富田会館という施設の駐車場に停められる、ということでしたが、最初、この入り口がわかりませんでした。少し行き過ぎたりしてうろうろしてしまいましたが、国道から富田川沿いの細い道を少し入った、神社の隣にありました。駐車場の脇にはハイキングコースの案内板がありますが、施設内には人影がありません。

富田地区のハイキングコース案内板
富田地区のハイキングコース案内板

この案内板をざっと眺めて、農村景観日本一展望台まで行ってみることにしました。

歩き始める場所はこんな感じ。のどかな農村風景です。

岩村 富田地区の農村風景

棚田の間を歩いていると、茅葺屋根の民家が見えてきました。今は民宿になっているようです。

茅葺き屋根の民家

近づいて見るとこんなおうち。思ったよりこじんまりとしています。

茅葺き屋根の民家
茅葺き屋根の民家

富田地区を歩いていると、辻々に宗教的なモニュメントがあることに気が付きます。下の写真、奥に見えるのは薬師堂という小さなお堂です。この薬師堂は1714年まで起源をさかのぼれるようです。ただし、現在の建物は、かつての茅葺きが老朽化して建て直したものだとか。

富田 薬師堂の近く

気持ちよい農村ウォーク。

電線などがあまりない、奇麗な農村風景が続きます。

岩村 富田地区
岩村 富田地区

こちらは阿弥陀堂。1703年には記録があるとか。近所のおばさんとちょっとお話ししました。

岩村 富田地区阿弥陀堂
岩村 富田地区阿弥陀堂
岩村 富田地区阿弥陀堂

阿弥陀堂からしばらく車道を歩くと、農村景観日本一展望台。訪れる人もなく、ひっそりとたたずんでいる感じ。せっかくこのような施設を作っても、駐車場もないですし、どこかちぐはぐ感が。

農村景観日本一展望台
農村景観日本一展望台

農村景観日本一展望台からの眺望。決して日本一の眺望と言っているわけではなく、日本一の農村景観を眺める展望台です。

農村景観日本一展望台

この後はぶらぶら農村風景を眺めながら、車を停めた富田会館まで戻ります。歩くコースは他にもありますから、一度民宿にでも泊まってゆっくり散策してみたいですね。

この後、岩村の町岩村城跡へと向かいました。

定光寺ハイキング

応夢山定光寺は愛知県瀬戸市の山中にある臨済宗妙心寺派の寺院で、最寄りの駅はJR中央線の定光寺。JR中央線で通過した人は多いと思いますが、山中のさびれた無人駅で、乗降客はわずか。「なぜこんなところに駅が?」と思われる人も多いのでは。

定光寺は尾張の鬼門にあたり、尾張徳川家の庇護を受け、尾張徳川家の初代である、徳川義直の墓、源敬公廟があり、国の重要文化財に指定されています。

この日の定光寺駅を起点とするハイキングコースも「日帰りウォーキング 東海 (大人の遠足BOOK)」に掲載されているコース。よくこんなコースを見つけたな、という気もしますが、一部は東海自然歩道になっています。

訪れたのは11月4日、紅葉にはちょっと早かったですが、それでも色づき始めた木々をある程度楽しむことはできました。

さて、JR中央線の定光寺駅で下車すると、そこは無人駅。駅周辺のお見せらしきものはすべて閉まっており、最近使われていた形跡もありません。駅近くのトイレも古そうで、とても使いたい気にはなりません。

出ばなをくじかれる感じですが、そこから踏み出して庄内川にかかる橋の上に立つと別世界。自然豊かな世界が名古屋駅からわずか30分の乗車で来られるところにあるのに驚きます。庄内川は名古屋の北側を流れていますが、時々洪水を起こす以外にぱっとしたイメージはないのですが、ここまで来ると渓流ですね。

庄内川

庄内川にかかる橋を渡ると、定光寺へ向かう車道もあるのですが、谷沿いに東海自然歩道が通っています。ハイキングですから無論、自然歩道を行きます。沢沿いの道はよく整備されていて、沢も小さなものですが、それなりに山の雰囲気が楽しめます。小さな滝もあります。

定光寺へ向かう東海自然歩道

30分ほど沢沿いに登ると道ばたに野仏が。東海自然歩道はここから右に折れて山の中に入ります。正面は池のある定光寺公園。定光寺は道を左へ進んだ先です。

モミジの紅葉に彩られた石橋を渡ると定光寺への参道。ずっと石段の登りが続きます。両側にはところどころに石仏が並べられています。車の人は定光寺の脇まで直接行くこともできますが、やはり参道を登るのが風情がありますね。

定光寺の参道

ひたすら石段を登り、わりにこじんまりとした山門をくぐると、定光寺の境内。正面には本堂が。本堂はどこか鎌倉時代の寺院を思わせる作りです。定光寺とさほど遠くない虎渓山永保寺は鎌倉時代の創建ですが、定光寺は1336年創建。鎌倉時代が終わり、南北朝時代に入る頃ですね。本堂は重要文化財に指定されています。

定光寺本堂
定光寺本堂

定光寺の境内は、尾張徳川家ゆかりの寺という割には小さいですが、古刹ですから風情はあります。

定光寺本堂
定光寺本堂
定光寺境内のお堂

徳川義直の墓、源敬公廟を見るためには入場料100円が必要です。こちらも重要文化財ですからもちろん見学して来ました。本堂脇の小さな門をくぐると参道が続きその突き当りに廟があります。参道途中にある獅子門も重要文化財。

源敬公廟自体は柵に囲まれていて近づくことはできません。

源敬公廟
源敬公廟

定光寺を出たら、東海自然歩道まで戻り道を進みます。落葉樹が多い気持ちの良い山道が続きます。

定光寺近くの東海自然歩道
定光寺近くの東海自然歩道

道は定光寺自然休養林の中を通り、1時間ほど歩くと森林交流館という施設があります。訪れた時には閉まっていて人気がありませんでした。森林交流館を中心に遊歩道が整備されています。この中の「まなびの径」をたどります。

途中分岐などが沢山ありますが、必ず看板が出ているので、それをたどると1時間半弱で愛知環状鉄道の中水野駅に出ます。この間の山道は、車道が並行しているところもあり、山奥という感じではありませんが、自然が楽しめる整備された気持ちの良いハイキングが楽しめます。

関ケ原古戦場ハイキング

関ケ原と言えば言わずと知れた1600年、関ケ原の合戦の場所。しかし、関ケ原古戦場にあるものと言えば「ここは徳川家康の陣地」「ここは石田三成の陣地」「ここは合戦の場」といった、記念碑だけというイメージでいました。ですから「わざわざ歩きに行くこともないだろう」と思い込んでいました。

ところが、ハイキングの目的地選びの参考にと購入した「日帰りウォーキング 東海 (大人の遠足BOOK)」という本を見てみると、「エコフィールド」とか「東海自然歩道」の文字が。「え?関ケ原って、陣跡の看板を見て歩くだけじゃないのね?」と思い直し、10月12日、紅葉のシーズンにはまだだいぶ早いですが、歩いていても暑さを感じなくなったころに出かけました。

まずはこの日の関ケ原古戦場ハイキングの行程を編集した動画から。

JR関ケ原駅を出たら、駅前の観光案内所でハイキング用のマップを手に入れることができます。数多くのコースが設定されていますが、この日は「日帰りウォーキング東海」に載っていたコースにほぼ沿って歩くことにしました。でもいつか、小早川秀秋が陣をしいた松尾山とかも訪ねてみたいですね。

JRの駅から道をたどり、高架でJRの線路を越えます。その先にあるのはできたばかりの岐阜関ケ原古戦場記念館。この日はオープニング直前で、セレモニーが行われていました。体験型のミュージアムのようなので、また今度来たいですね。

さて、記念館は素通りして、まずはコンビニでお弁当を買います。今日のルート上にはレストランはないのです。日本の田舎は途中食べるところが限られており、調べてから行っても閉まっていることも多く、注意が必要です。ですからこの日はあらかじめ弁当を買い込むことに。

岡山烽火場

まず目指したのは岡山烽火場(のろしば)。合戦の開始を告げた場所ですね。小高いところで、関ケ原駅からも旗が立っているのが見える場所です。ここまでの道は、集落の間を抜けるところも歴史を感じさせますし、竹林の斜面も風情があってお勧めです。

竹林を抜ける

烽火場からは樹林の中、東海自然歩道に沿って進みます。急な上り下りもない、気持ちの良い山道です。やがて到着するのがエコフィールド。農業用のため池がいくつか並んだところを道が通っています。きっと水生生物などが多くいるのでエコフィールドになっているのでしょうね。

エコフィールドへ

関ケ原の合戦決戦地

エコフィールドを抜けると道は平地に下り、国道の下をくぐります。しばらく歩くとコスモスの花畑が見えて来て、その先が決戦地。記念碑が立っているだけです。

コスモス畑と決戦地

笹尾山石田三成陣跡

決戦地の向こう側、山の上に見えるのが石田三成が陣をしいた笹尾山。その登り口には笹尾山交流館という施設があり、鎧兜を借りて身につけることができるとか。ここから笹尾山までは一登りです。笹尾山の頂上からは関ケ原が一望できます。

石田三成陣地笹尾山頂上

さて、笹尾山からさらに東海自然歩道をたどるのですが、どうもどこに道があるのかがわかりません。しばらく探すと、笹尾山頂上にある神社の奥の笹に覆われた中に踏み跡らしきものが。「これかな」と思って進むと、次第にはっきりしてきて、東海自然歩道によくある丸太を横に並べた階段が。間違いないですね。道は集落の中に入っていきます。

集落の中で見かけるのが、自然石のようにしか見えない石が祀られているもの。お地蔵さんが風化したのか、それとも自然石をお地蔵さんに見立てたのか。あるいは関ケ原合戦で亡くなった武士を弔うための墓碑であったのか。正体はわかりません。

自然石を祀る?

このあと、島津義弘陣跡、開戦地、小西行長陣跡、徳川家康最後陣跡、そして東首塚とまわって関ケ原駅に戻りました。この辺りは「記念碑巡り」みたいなものになりますから、ハイキングとしてはあまり面白くないですね。

後日小早川秀秋の陣跡である松尾山へ行った話はこちら

虎渓山永保寺と多治見市内ハイキング

名古屋からは中央線でほど近い、岐阜県多治見市。美濃焼の町として知られていますが、日本一暑い町としても最近有名になりました。暑いのはかないませんから、晩秋に近い、11月12日にハイキングのつもりで訪れました。

ハイキングと言っても、JR中央線多治見駅の周辺は都市です。特に観光地もありませんし、車が行きかう道の歩道をしばらくはひたすら歩きます。最初の目的地は虎渓山永保寺(えいほうじ)。国宝の建物があり、紅葉で有名なお寺です。

多治見駅から永保寺へ向かう途中にあるのが、虎渓窯という美濃焼の窯元。メインの道路から急な坂道を上がった丘の上にあります。看板に導かれて行ってみましたが、しんとしていて誰かいるのかいないのかもわからない状態。そのまま降りてきました。

虎渓窯
虎渓窯

さらに交通量の多い道を進みますが、永保寺に近づくに従い、林が増えてきます。かつてこの辺りは樹林におおわれた丘陵地だったことを伺わせます。色づく木々を愛でながら歩きます。

紅葉
紅葉
紅葉
紅葉

そして見えてきた虎渓山永保寺の石柱。ここまで多治見駅から徒歩30分ほどでしょうか。

虎渓山永保寺石柱
虎渓山永保寺石柱

いよいよ永保寺です。寺院が並んだ道を進んでいくと、目の前に現れるのは古風な寺院と紅葉。これが国宝に指定されている観音堂で、鎌倉時代末期の建物です。

虎渓山永保寺観音堂
虎渓山永保寺観音堂

永保寺庭園の方に入っていくと、そこは別世界。まさに極楽浄土と思うくらい美しい世界が広がっていました。美しい日本庭園、紅葉を映す池、そして古風な寺院。超フォトジェニック。いや、今風に言えば「ばえる」風景が広がっています。

虎渓山永保寺観音堂と紅葉
虎渓山永保寺観音堂と紅葉

庭園周辺の紅葉も、どこをどう切り取ろうか迷うくらい美しいです。永保寺は期待以上!

虎渓山永保寺の紅葉
虎渓山永保寺の紅葉
虎渓山永保寺の紅葉

そしてもう一つの国宝が開山堂。1352年にできたとされています。柵があって近づくことができませんから、紅葉に開山堂を含めた一枚。開山堂は隠れた位置にあるので、うっかりしていると見逃してしまいかねません。

虎渓山永保寺開山堂
虎渓山永保寺開山堂

永保寺を堪能したら、今度は多治見の市街へ向かいます。永保寺の西参道を通って虎渓公園の方に出ようと思ったのですが、西参道がわかりにくい。永保寺の境内には地図もないですし、しばらく迷ってしまいました。

西参道には一定の距離ごとなのか、道ばたに石仏が並んでいます。

永保寺西参道の石仏
永保寺西参道の石仏

虎渓公園はさほど見るべきものもなく、パス。

虎渓公園
虎渓公園

次の目的地はカソリックの修道院です。正式には神言会(しんげんかい)多治見修道院。1930年設立の本格的な修道院で、建物も西欧風。周辺にはブドウ畑もあって、かつてはここでワインも作っていました。今は外部に委託しているとか。礼拝中でなければ聖堂の中も見学できます。

多治見修道院
多治見修道院

修道院の売店では、ワインやクッキーなどを販売しているのですが、行ってみたら誰も人がおらず、購入は諦めました。

さてここからは、だんだんと街歩き。美濃焼のお店やギャラリーが立ち並ぶ本町オリベストリートへ。ここで抹茶茶碗を物色。モダンな建物のギャラリーもあれば、古民家を使ったショップもあり、焼き物に興味がある人なら楽しめます。

本町オリベストリート
本町オリベストリート
本町オリベストリート
本町オリベストリート
本町オリベストリート
本町オリベストリート

ギャラリー併設のカフェで遅めの昼食を取ったら、多治見駅へと戻ります。その途中に通過するのが、多治見の古い商店街である、ながせ商店街。まるっきり昭和。自分が生まれた昭和の街並みが、文化遺産のように見えてしまうのはちょっと悲しい気もしますが。

多治見ながせ商店街
多治見ながせ商店街
多治見ながせ商店街
多治見ながせ商店街

商店街を抜ければ、多治見駅はすぐです。

犬山 寂光院から継鹿尾山、登山道を経てハイキング

犬山のもみじ寺として有名な寂光院を見学したら、東海自然歩道をたどり、継鹿尾山を目指します。これが寂光院から継鹿尾山を目指す一番ポピュラーな登山道のようです。寂光院から継鹿尾山山頂までは、歩きなれた人なら30分くらいで、ゆっくり歩いても1時間でおつりがくると思います。

登り口は本堂のすぐ上にあり、石仏が何体か並んでいるあたり。ここにベンチもあるので、ちょっと荷物を直し、ウォーキングスティックを準備して歩き始めます。

寂光院継鹿尾山登り口付近にある石仏
継鹿尾山登り口付近にある石仏

継鹿尾山への登り始めはこんな道。部分的に階段状に整備されています。道は主に尾根伝いになっているためか、比較的土が薄く、乾燥気味で、ずっと灌木帯が続いています。

継鹿尾山への登り始め

ところどころに石仏があります。きっと寂光院への参拝の道でもあったのでしょうね。

継鹿尾山登山道の石仏
継鹿尾山登山道の石仏

時代はわかりませんが、なかなか味わいのある石仏も。

継鹿尾山登山道の石仏

標高が上がってくると(と言っても継鹿尾山は273mなので大した標高ではありませんが)、展望も開けてきます。寂光院はモミジで有名ですが、その上の継鹿尾山にはあまりモミジはなく、黄色く色づく木々の方が目立ちます。

継鹿尾山頂上直下の展望

ほどなく頂上。東屋のようなものが建っていて、座る場所があり、休憩できます。到着したのがちょうど正午くらいで、皆さん弁当を広げていました。頂上からは展望はあまり開けていませんが、木曽川やモンキーパーク、犬山城が見えます。写真の中で犬山城は観覧車のすぐ上に写っていますが、わかりにくいかな。スマホのカメラではこれが限界。

継鹿尾山頂上からの展望 犬山城
継鹿尾山頂上からの展望

この日は、どのコースを歩くか明確に決めずに継鹿尾山まで登ってきました。東海自然歩道の道標を見ると、「善師野駅まで3.5km、1時間10分」とあります。帰りはどこかの鉄道駅まで出たいので、名鉄の善師野駅まで歩くことにしました。

東海自然歩道の道標

継鹿尾山頂上からの道は、まずは下りから始まりますが、その後は上り下りを繰り返す、尾根の道です。東海自然歩道には多い、丸太を並べた階段が整備されていますが、これが意外に歩きにくいんですよね。

継鹿尾山登山道 東海自然歩道の道
継鹿尾山登山道 東海自然歩道の道

途中、植物や風景を楽しみながら歩きます。アップダウンはありますが、標高が低いところですから、長いのぼりなどはなく、さほどきつくは感じません。以下、植物名はいずれも自信なし。

ネズミサシ
ネズミサシ?
ヤマツツジ
ヤマツツジ?

山の中はこんな感じ。

継鹿尾山登山道 東海自然歩道

尾根道はやがて分岐に出ます。東海自然歩道の本線は右、左は恵那方面に向かう恵那コースです。善師野駅へ向かうには右に折れ、東海自然歩道の本線をたどります。道は尾根を外れ、谷合へと降りていきます。道も広くなり、軽自動車くらいなら通れそうな林道のような感じ。尾根道とは植生も変わります。

継鹿尾山登山道 善師野駅への道
継鹿尾山登山道 善師野駅への道

しばらく緩い下りが続き、開けたところへ出ると、それが大洞池というため池。水は澄んではいませんが、紅葉した周りの風景を映して結構奇麗に見えます。

大洞池
大洞池

東海自然歩道はこの先、熊野神社へと向かいますが、私は大洞池で東海自然歩道を離れ、谷沿いの道を降りて善師野駅へと向かいました。木立の中の道を抜けると向こうに善師野の集落が見えてきました。

継鹿尾山登山道から善師野へ

舗装道路に出てしばらく進むと名鉄広尾線善師野駅が見えてきました。あ、電車が出てしまう…

名鉄広尾線善師野駅
名鉄広尾線善師野駅

犬山 継鹿尾観音 寂光院 もみじ寺

犬山市の木曽川沿いの山の中に、もみじ寺として知られる、継鹿尾観音 寂光院があります。秋、紅葉の頃になると沢山あるモミジが一斉に色づき、観光客の数も膨大になる人気スポット。2020年11月17日、平日に出かけましたが、それでもそれなりの人出。

寂光院のある継鹿尾山(つがおさん)は、寂光院から東海自然歩道をたどって登れる山。ハイキングに絶好の場所で、本当の目的はハイキング。寂光院はおまけなのですが、取りあえず有名な場所なのでブログで取り上げておくことにしました。継鹿尾山への登山道と、東海自然歩道ハイキングは別ページで取り上げます。

寂光院の最寄りの駅は、名鉄の犬山遊園駅。ここから徒歩で20分ほどでしょうか。木曽川沿いの道を歩きますが、歩道は幅が細く、場所によっては歩道がないような、あまり歩くのには適さない道です。東海自然歩道を通ればこの車道は避けられますが、遠回りになります。

木曽川の風景そのものもなかなか美しいです。さすが日本ラインと呼ばれるところ。ただ、対岸に新興住宅地が見えたりとか、ちょっと人工物が目に入り過ぎかなあ。

木曽川の風景
木曽川の風景

寂光院入り口は、駐車場を求める車で混雑していますが、徒歩の人はさっさと通り過ぎて、案内に従い、山道のような歩道を通ります。少し登ると寂光院の入り口に着きます。紅葉はそこそこきれい。

寂光院への道
寂光院への道

ここから、かなりの段数がある石段の道をひたすら登ります。この間は、小さなケーブルカーのようなものも設置されていて、体力のない人は利用することができます。

寂光院の石段
寂光院の石段

いい加減疲れたかな、というあたりで、寂光院の本堂などがある場所に着きます。こちらが紅葉の本番。本堂は国指定の有形文化財。この寺には重要文化財や国宝は残念ながらありません。

寂光院本堂

こちらは寂光院の弁天堂。

寂光院弁天堂
寂光院弁天堂

現在残っている建物はここに集中していて、建物自体も大きくはありませんから、すぐに見て回れます。

熱田神宮

熱田神宮は名古屋市中心部からさほど遠くないところにあります。日本武尊の伝説にも出てきますし、ヤマタノオロチから出てきたという草薙剣を祀る、伝説に富んだ神宮です。

この神域は広く、一歩中に入ると名古屋市内にいるとは思えない森。東京の明治神宮の森も有名ですが、熱田神宮の森も名古屋人にとっては憩いの場所と言えるでしょう。

この広い神域・森の中には遊歩道のように整備された部分もあり、散歩するにはうってつけ。

熱田神宮を歩く

熱田神宮の中にはお休み処 清め茶屋という、お茶と和菓子が楽しめるお店もあります。日本庭園に面した居心地の良い場所ですが、もう少し庭園がきれいに眺められたらもっと良い、かな。

お休み処 清め茶屋
お休み処 清め茶屋

実は熱田神宮の神域の中には、小さなお社がいっぱい。そうした森の中の社を尋ねるのもまた一興。それぞれに誰を祀る社かの説明があります。

森の中の社
森の中の社

熱田神宮参拝の仕上げは名物、宮きし麺。敷地内にお店があります。きし麺を食べたことがない方は、いっぺん食べてみてちょ!

宮きし麺
宮きし麺

祖父江のイチョウ

愛知県稲沢市の祖父江(旧祖父江町)は銀杏の生産地として有名です。年の生産量は200トンを超え、銀杏の国内生産の約30%を占めるとか。

銀杏が200トンも取れるということは、それだけの実をならせるイチョウの木がある、ということ。当然と言うか、祖父江はイチョウの木の紅葉(黄葉)でも有名です。毎年秋になると、イチョウ祭りが開催されています。

ところが2020年はご承知のようにコロナ禍。残念ながらイチョウ祭りも中止になってしまいました。祭りはありませんが、人出がない方が良いだろうと、勝手にイチョウを見に出かけたのが11月18日。誰もいないかと思いきや、混雑はありませんでしたが、他の見学者もちらほら。

祖父江のイチョウを見るのに良い場所は、名鉄尾西線玉野駅から山崎駅のあたり。名鉄一宮駅から赤い名鉄電車に乗って出かけました。

名鉄電車内からの風景 山崎駅まで

山崎駅で下車すると、周囲はイチョウの木だらけ。時期的に今年は色づきが同時に来なかったそうで、まっ黄色の木もあれば、ちょっと緑を残す木もあり。

またこの辺りのイチョウは銀杏を収穫するために背を低く剪定されていますから、「〇〇の大イチョウ」みたいな大木があるわけではありません。

祖父江のイチョウの木
祖父江のイチョウの木
祖父江のイチョウ

ブルーシートがイチョウ林の下に敷き詰められているのを多く見かけますが、これは銀杏の実をブルーシートに落として一挙に集めるためのもの。写真的にはちょっと、ですが、観賞用のイチョウではありませんから。

祖父江のイチョウ

松尾寺遺跡と松尾寺山ハイキング

以前醒ヶ井宿から醒ヶ井養鱒場まで歩いた時、醒井楼というお店の奥にある松尾寺を尋ねました。そこの御住職から聞いたのが、かつては山の上にあった松尾寺の話。今は遺跡となり、ハイキングコースになっているけど、夏はヒルが出るので冬が良いとのこと。元々遺跡の旅というサイトを持っているほど遺跡が好きな私は、冬が来るのを待っていました。そして「もうそろそろヒルも出ないだろう」と松尾寺遺跡を訪れたのは2020年12月7日。

ちなみにこの松尾寺山は、関ケ原古戦場にある小早川秀秋陣跡の松尾山とはまた別の山です。

松尾寺遺跡に登るには旧参道を通るルートが東と西にあるようです。西の参道は旧中山道の番場宿が起点になるようですが、番場宿には鉄道が通っていません。できる限り公共の交通機関を使いたいと思っているので、醒ヶ井宿から入る東側の参道からたどることにしました。

松尾寺遺跡トレッキングマップ(ダウンロードはこちら)を前回醒ヶ井に行った時に手に入れていたのでこのマップを頼りに歩くことにしました。しかし、この地図結構大雑把で、見どころの位置関係などもいい加減。若干不安になりながらも「昔ながらの参道だから、見どころを見落とすことはあっても、山中で道に迷うことはあるまい」と勝手に考えて出かけました。

醒ヶ井駅から醒ヶ井養鱒場の方に向かって車道を歩き、途中の坂口という集落に入って林道を進み、そこから参道に入ります。坂口の集落には古そうな民家が並んでいます。

坂口集落 松尾寺遺跡参道の入り口
坂口集落 参道の入り口

集落を抜け、林道をしばらく歩くと、左側に参道、と言っても普通の山道のような道が分かれています。案内標識が整備されていますから、迷うことはありません。

参道への入り口。ヒルに注意が嫌な感じ。

山道はいきなり急登が続き、結構しんどいですが、間隔を置いて丁石(ちょうせき)が置かれています。丁は昔の距離の単位で、l丁は約109mとされていますが、ここの丁石の間隔はもうちょっと離れているような気もします。この参道に置かれた丁石は室町時代のものが最も古いそうですが、だいぶ失われています。江戸時代のものは全部残っているそうです。

丁石。これは室町時代のもの。

一丁目から始まり、二丁目、三丁目と続いて、本堂跡は十二丁目にあたります。ずっと急な登りが続きますが、初冬で山道には陽が結構入り、また残った紅葉も美しく、なかなか快適です。汗をかくと冷えるので、落ち葉を踏みしめながら、なるべくゆっくりと登ります。

松尾寺遺跡の紅葉

黄色いのは多分コナラ

登っていくと一番最初に現れるのは一本杉と呼ばれる大杉。根元に石像が置いてありますが、元々あった石仏が杉の成長と共に、根元に飲み込まれていったとか。真偽のほどはわかりませんが、そのおかげでこの木を切るのはタブーになったとか。

松尾寺遺跡の大杉

さらに進むと、今度は右側に六地蔵。ここは実は分かれ道にもなっているのですが、落ち葉が積もっていてわかりにくい。六地蔵は仏教の六道(畜生道とか)に対応して六体あるのだとか。そして通常墓地の入り口などに置かれるとか。そこでこの辺りはかつて松尾寺の墓地があった場所と考えられているそうです。

松尾寺の六地蔵
松尾寺の六地蔵

この辺りには他にも石像があり、その中でも必見は毘沙門天像。岩陰に置かれた毘沙門天は、小さなものですし、道を離れた斜面にあります。しかも、看板も出ていませんから、うっかりしていると見落としそうです。

松尾寺遺跡 毘沙門天像
松尾寺遺跡 毘沙門天像

この辺りまで来ると、道沿いに石垣が出てきます。石垣の上には建物があったのでしょうか。石垣があると、一挙に遺跡ぽくなりますね。

松尾寺遺跡の石垣
松尾寺遺跡の石垣

この辺りまで来ると急登は終わり、なだらかな道になります。しばらく進むと一本橋。どうも俗界と聖域を分ける橋のようです。言われなければ、単なる道に置かれた石ですが。松尾寺遺跡には七不思議と呼ばれるものがありますが、これもその一つ。誰が選んだ七不思議かはわかりませんし、特に不思議でもありませんが。

松尾寺遺跡の一本橋
松尾寺遺跡の一本橋

さらに進むと、寺の伽藍があった地域に到達します。足元には瓦や石、そして石垣があちらこちらに。どこにどのような建物があったのかの案内看板もあります。でもそれより紅葉が美しい。

松尾寺遺跡
松尾寺遺跡

ここから本堂へは石段を登ります。

松尾寺遺跡の石段
松尾寺遺跡の石段

そして本堂跡。礎石が並んでいます。発掘の結果、平安時代くらいからの遺物が出たとか。歴史のある寺ですね。でも、この寺が廃墟、遺跡になったのは昭和に入ってからとのこと。

松尾寺本堂跡
松尾寺本堂跡

こちらは重要文化財の九重石塔。重要文化財と言ってもなかなか訪れる人はないでしょうね。

松尾寺遺跡の九重石塔
松尾寺遺跡の九重石塔

さてこの後は、残りの七不思議を周ろうかと歩き始めます。まずは本堂に近い挟み岩。不心得者は挟まれて動けなくなるとか。要は道が岩の間を通っているだけなんですが。

松尾寺遺跡の挟み岩
挟み岩

役行者の斧割水(よきわりすい)というのは看板は見つけたものの、どこがそれに該当するのかわからず。伝説では昔役行者が斧で岩を割ったところ、そこから水が湧き出し、寺の水場になったとか。

続いて影向石(ようごうせき)に向かいます。影向というのは神仏が姿を現すことで、昔この岩に二体の仏像が飛来したとか。この仏像は現在の松尾寺本堂に安置されていて、秘仏ですから通常は見ることができません。

さて影向石。これがまたわかりにくいところにあります。本堂の右から松尾寺山頂に向かうかすかな道跡をたどると、左側に影向石の案内標識。ところが道らしいものは…目を凝らすと、かすかに踏み跡のようなものが。慣れた人でないとこれが道だとはわからないかも。

この辺りは影向石のほかにも岩が多く、また松尾寺の本堂も岩場に隣接して建てられていますから、きっと古くから磐座として信仰を集めていた場所だったんでしょうね。日本の山岳地帯にある神社仏閣はそのようなところが多いですね。

松尾寺遺跡の影向石
松尾寺遺跡の影向石

続いて向かうのは松尾寺山の山頂とその近くの夫婦杉。山頂までは緩いのぼりが続きます。松尾寺山山頂は樹林の中にありますが、初冬ですから落葉していて気持ちいいですね。樹幹から琵琶湖方面の風景も見ることができます。

松尾寺山の山頂
松尾寺山の山頂

夫婦杉は途中から枝分かれした杉のこと。昔弘法大師が松尾寺に参詣した折に、弁当の箸をこの地にさし、それが杉の木になったとか。ちょっと樹齢を考えると話が合わない…と突っ込んではダメですね。伝説なんですから。

松尾寺山の夫婦杉
松尾寺山の夫婦杉

しばらく山頂を散策したら、次に鐘鋳り塲を目指します。昔、寺の鐘を鋳造した場所とのこと。これまたどう見ても単なる斜面のくぼ地なんですが、ここまで行く道がまたわからない。目を凝らしても分かれ道が分からず、適当に尾根を下ってたどり着きました。くぼ地の中央にある石は亀石と呼ばれているそうですが、言われれば亀に見えます。言われなければ…

松尾寺遺跡の鐘鋳り塲
松尾寺遺跡の鐘鋳り塲

現在の松尾寺に保管される飛んできた仏像(御開帳日以外は非公開)を除くと、これで七不思議は終わり。斜面の道なき道を下っていくと、踏み跡らしきものが見えてきて、六地蔵のところに出ました。登り始めてから3時間くらいの行程でしょうか。あとはひたすら下ります。

行ってみての感想は「紅葉はきれいだし、歴史・文化も面白い。ちょっとした探検気分」でお勧めです。でもこの季節、晩秋から初冬にかけてがお勧めで、暑い時期はヒルも出るし、避けたほうが良いでしょう。

多度山でハイキング

2020年12月9日に、三重県桑名市の多度山にハイキングに行ってきました。多度山は有名な多度大社の上にある、展望の良い山で、養老山地の南端にあたります。

名古屋駅から桑名駅まで近鉄で。そこから養老鉄道に乗り換えて20分かからないくらいで多度駅に到着。多度大社は駅の近くかと思っていましたが、そうではないんですね。歩くと20分くらいかかります。

さて、多度山に登るには、主に3つのコースがあります。眺望コース、健脚コース、そして瀬音の森コース(詳しくはこちらを参照)です。もっとも一般的な眺望コースはどうも作業用の車道を登るルートのようなので避け、登りは健脚コース、下りは瀬音の森コースを選択しました。

多度駅から多度山方向に車が通る道(多度大社への参道)を歩き始めると、しばらくして右側に何やら古めかしい民家が。どうやら伝統的な鯉料理のお店、大黒屋です。風情のある造り。でも僕は鯉料理は好きではないのでパスです。

多度 鯉料理 大黒屋
鯉料理 大黒屋

大黒屋のすぐ隣に小さな鳥居が立っています。その鳥居をくぐって右折すると、整備された歩道。この部分は「いにしえコース」と名付けられたハイキングルートですが、ごくごく短く、少し上にある愛宕神社で終わりです。

愛宕神社への道 いにしえコース
愛宕神社への道
愛宕神社 多度
愛宕神社

愛宕神社はさして見どころがあるわけでもなく、登山道(健脚コース)は愛宕神社のすぐ左側から始まります。

健脚コースを通って多度山山頂へ

多度山健脚コース
多度山健脚コース

多度山健脚コースはほとんど直登するような道で、長くはないですが急です。このため「健脚コース」という名前が付いていますが、本格的な登山をする人が想像するような厳しい健脚ルートではありません。ただひたすら登るだけ。最初は植林地の中を、階段状に整備された道を登ります。

多度山健脚コース
多度山健脚コース 多度神社の石標

次第に道は山道になり、片側が広葉樹林となります。乾燥しているせいか、背の低い森ですが、写真のように多度神社の石標が立っているところを見ると、神社の所有地として保護されている部分が広葉樹林として残っているのかもしれません。

多度山山頂からの眺望

多度山の山頂部は平たん地になっており、多度山上公園という公園があるほか、通信設備などが置かれています。通信設備や送電線があるおかげで、結構車道・林道が上の方まで入っています。

山頂公園からの眺望は素晴らしく、濃尾平野が一望。我が家からも多度山が見えるので、多度山から我が家が見えるかと目を凝らしましたが、さすがにそれはちょっと無理。ただ、名古屋駅周辺の高層ビル街はすぐに確認できました。

多度山山頂から瀬音の森コースへ

多度山山頂からは北上する道をたどって瀬音の森コースへと入ります。北上する道を真っすぐに進むと養老山脈の縦走ルートです。瀬音の森コースへは途中道標に従って左(西)へと入ります。すぐ下り道になるのかと思ったら、意外と登りが多い道です。

養老山脈を北上する分かれ道
養老山脈を北上する分かれ道

瀬音の森コース、と聞くと、瀬音が聞こえる沢沿いの道を誰しも想像すると思いますが、実はこのコースはそうではありません。沢沿いに来るのは最後の少しだけ。長い間山腹を歩く道が続きます。結構長いですし、結構退屈です。途中には見るべきものはほとんどなく、ひたすら歩くだけ。

多度山 瀬音の森コース
多度山 瀬音の森コース

途中紅葉した山が見られますが、この辺りは常緑樹が多いので、紅葉の名所とはとても言えませんね。残念ですが。ひたすら歩き続けてやっと谷に沿う道に出ます。この谷が多度渓谷。

多度渓谷
多度渓谷

多度渓谷はそれなりにきれいな水が流れています。川遊びができる施設も整っていますが、でも渓谷美をめでるほどのところかと言うと…ほかに行った方がいいかな。

多度大社へ

さて、多度渓谷から多度大社へ向かいます。多度大社は上げ馬神事で有名な神社です。山中に多くの岩場や磐座が残っているそうですから、起源は相当に古いはず。後に神道の体系に組み込まれたのでしょうね。

多度大社 上げ馬神事
多度大社 上げ馬神事

上げ馬神事に使う場所は、境内に入ってすぐのところでした。