虎渓山永保寺と多治見市内ハイキング

名古屋からは中央線でほど近い、岐阜県多治見市。美濃焼の町として知られていますが、日本一暑い町としても最近有名になりました。暑いのはかないませんから、晩秋に近い、11月12日にハイキングのつもりで訪れました。

ハイキングと言っても、JR中央線多治見駅の周辺は都市です。特に観光地もありませんし、車が行きかう道の歩道をしばらくはひたすら歩きます。最初の目的地は虎渓山永保寺(えいほうじ)。国宝の建物があり、紅葉で有名なお寺です。

多治見駅から永保寺へ向かう途中にあるのが、虎渓窯という美濃焼の窯元。メインの道路から急な坂道を上がった丘の上にあります。看板に導かれて行ってみましたが、しんとしていて誰かいるのかいないのかもわからない状態。そのまま降りてきました。

虎渓窯
虎渓窯

さらに交通量の多い道を進みますが、永保寺に近づくに従い、林が増えてきます。かつてこの辺りは樹林におおわれた丘陵地だったことを伺わせます。色づく木々を愛でながら歩きます。

紅葉
紅葉
紅葉
紅葉

そして見えてきた虎渓山永保寺の石柱。ここまで多治見駅から徒歩30分ほどでしょうか。

虎渓山永保寺石柱
虎渓山永保寺石柱

いよいよ永保寺です。寺院が並んだ道を進んでいくと、目の前に現れるのは古風な寺院と紅葉。これが国宝に指定されている観音堂で、鎌倉時代末期の建物です。

虎渓山永保寺観音堂
虎渓山永保寺観音堂

永保寺庭園の方に入っていくと、そこは別世界。まさに極楽浄土と思うくらい美しい世界が広がっていました。美しい日本庭園、紅葉を映す池、そして古風な寺院。超フォトジェニック。いや、今風に言えば「ばえる」風景が広がっています。

虎渓山永保寺観音堂と紅葉
虎渓山永保寺観音堂と紅葉

庭園周辺の紅葉も、どこをどう切り取ろうか迷うくらい美しいです。永保寺は期待以上!

虎渓山永保寺の紅葉
虎渓山永保寺の紅葉
虎渓山永保寺の紅葉

そしてもう一つの国宝が開山堂。1352年にできたとされています。柵があって近づくことができませんから、紅葉に開山堂を含めた一枚。開山堂は隠れた位置にあるので、うっかりしていると見逃してしまいかねません。

虎渓山永保寺開山堂
虎渓山永保寺開山堂

永保寺を堪能したら、今度は多治見の市街へ向かいます。永保寺の西参道を通って虎渓公園の方に出ようと思ったのですが、西参道がわかりにくい。永保寺の境内には地図もないですし、しばらく迷ってしまいました。

西参道には一定の距離ごとなのか、道ばたに石仏が並んでいます。

永保寺西参道の石仏
永保寺西参道の石仏

虎渓公園はさほど見るべきものもなく、パス。

虎渓公園
虎渓公園

次の目的地はカソリックの修道院です。正式には神言会(しんげんかい)多治見修道院。1930年設立の本格的な修道院で、建物も西欧風。周辺にはブドウ畑もあって、かつてはここでワインも作っていました。今は外部に委託しているとか。礼拝中でなければ聖堂の中も見学できます。

多治見修道院
多治見修道院

修道院の売店では、ワインやクッキーなどを販売しているのですが、行ってみたら誰も人がおらず、購入は諦めました。

さてここからは、だんだんと街歩き。美濃焼のお店やギャラリーが立ち並ぶ本町オリベストリートへ。ここで抹茶茶碗を物色。モダンな建物のギャラリーもあれば、古民家を使ったショップもあり、焼き物に興味がある人なら楽しめます。

本町オリベストリート
本町オリベストリート
本町オリベストリート
本町オリベストリート
本町オリベストリート
本町オリベストリート

ギャラリー併設のカフェで遅めの昼食を取ったら、多治見駅へと戻ります。その途中に通過するのが、多治見の古い商店街である、ながせ商店街。まるっきり昭和。自分が生まれた昭和の街並みが、文化遺産のように見えてしまうのはちょっと悲しい気もしますが。

多治見ながせ商店街
多治見ながせ商店街
多治見ながせ商店街
多治見ながせ商店街

商店街を抜ければ、多治見駅はすぐです。


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