カモノハシを見てBBQを楽しむ(ジェイさんツアー後編)

アイスクリームを食べた後は、いよいよ本日のメインイベント、カモノハシ探し。その後バーベキューへと向かいます。

バーベキュー

カモノハシは生息地が限られている上、臆病な生き物なので、なかなか見ることができません。オーストラリア人でも多くは見たことがない、という話。まあ、アフリカ人でもほとんどの人はゾウやライオンを見たことはないのですが。

車は小川のふちにとまりました。降りるとすぐにカモノハシの観察ポイント。一応シェルターらしきものが作られています。そこから覗くと、5分もしない内にカモノハシが一匹、目の前の水面(とは言っても少し距離がありますが)を泳いで行くではありませんか!超ラッキー。

僕は一眼レフカメラを使って撮影したのですが、荷物になる望遠レンズを日本において来てしまったので、豆粒くらいにしか写りません。ところがカメラに不慣れな妻が、ビデオカメラでカモノハシが泳ぐ姿をしっかりとらえていました。でかした!

カモノハシ探し

この後川に沿って少し歩いたりしてカモノハシを探しましたが、結局元の場所に戻って待っていて、計3回カモノハシを目撃することができました。でも、撮影の機会は最初の一回だけでした。

カモノハシを後にしたら、今度は「絞め殺しイチジク」という恐ろしげな名前が付いている木のところへ行きます。英語ではカーテン・フィグ・ツリーですが、地上に降りてきている根がカーテンのように広がっているところからこの名があります。

「絞め殺しイチジク」の意味は、イチジクの種が他の木の上で発芽すると、次第に地上まで根を下ろし、元の木の周りを根で覆ってしまって、元の木を枯らしてしまうからです。

ただし「絞め殺しイチジク」はオーストラリアだけに特徴的なものではなく、僕自身はラテンアメリカでも、アフリカでも、これによく似たイチジク科の木を見ています。ただ、オーストラリアのものほど立派なものは見たことがありませんが。一説にはこのイチジクの木は天空の城らぴゅたにも登場するもののモデルになったとか。真偽のほどはわからないそうです。

イチジクを見た後は、アサートンの町をかすめるように通って一軒の牧場へ。ここでまず、お約束のブーメラン投げ。以前のツアーでは一人一回ずつしか投げさせてくれませんでしたが、ここでは何回でもOK。子どもたちは大喜びで投げていました。

次にはポニーと牛への餌やり。別にオーストラリアでなくても、というような企画ではありますが、牧場を訪れているので組み込まれているのでしょう。

ポニー

牛への餌やりが終わったら、今度は人が牛を食べるバーベキューという、結構シュールな組み合わせ。

いかにも人の良さそうなオージーという感じの牧場のおじさんが、大きな鉄板の上で肉やソーセージを焼いてくれています。

この日のメニューはステーキ、カンガルー肉の串焼き、そしてワニのソーセージ。カンガルーは柔らかく、末娘は気に入った様子。ワニ肉ソーセージはピリ辛なのですが、ピリ辛が苦手な次男もおいしそうに食べていました。肉が大好きな我が家の子どもたちには大満足の食事です。

バーベキュー

この食事会場には、夜になるとポッサムやバンディクートなど夜行性の有袋類が姿を見せてくれます。

ポッサム

ポッサムはかなり近いところまで来てくれますが、完全に人に慣れているわけではありません。それでも野生動物が近くに見られる、ということは子どもたちにとってはとても面白い体験だっただろうと思います。

この後、星空を少し眺めてから車はケアンズへと向かいました。途中、336個のカーブがある、という道を通り、我が家の次男を含め、数人の子どもたちが酔ってしまいました。かなりきついカーブの道ですので、車酔いする人は酔い止めを用意する方が良いと思います。