イタリア・ミラノ

引き続きセネガルから一時帰国中の旅行。これはアリタリア航空でミラノ経由便を利用したため。1泊しないと乗り継げないのです。

5月29日に成田をたちましたが、空港のカウンターで言われたのは「ミラノは荷物がよくなくなるのでいったん出した方がよいですよ。」という一言。航空会社の人が「なくなる可能性が高い」と言ってしまうのですからこれはかなり危険な状態。二人の子連れでスーツケースは五つですから、かなり大変なのですが忠告に従って出すことにしました。

ミラノの空港までの12時間のフライトは小さな子どもには大変ですが、とにかくへとへとになりながらも到着。ミラノで降りる人は意外に少なく、荷物はスムーズに出てきました。カートは、と探すと有料制ではないですか。1ユーロを入れないとカートを利用できない仕組みです。でも後でわかったのはカートを所定の位置に返すと返金される仕組み。クレジットカードでの支払いにも対応しているのがヨーロッパですねえ。これならカートをクレジットカードで支払って借りて、返して、と繰り返していれば、簡単にクレジットカードで無利子のキャッシングが…てそんなこと誰がするか。

さてスーツケース五つは街中にとったホテルまでもって行きたくない。そこで探したのがコインロッカーか荷物預かり所。オランダのスキポール空港にはコインロッカーがあって、以前タンザニアに住んでいた時にKLMをよく利用したので、便利でした。「イタリアにもあるのかな?毎日やっているのかな?」という疑問はありましたが、ミラノのマルペンサ空港でも到着ロビーに行ってみたらちゃんと預かり所が営業していました。夜を越すと24時間以内でも2日分の料金を取られる、というのがちょっと問題ですが。

今回予約しておいたのはホテル・ズーリーゴ というミラノ中央部の三ツ星ホテル。インターネットのサービスを使って予約しておきました。いまいち不安もありましたが、ダブルベッド一つにシングルを足して、さらにベビーベッドを一つ、という予約がちゃんとなされ、部屋も既に準備されていました。感心。ホテルまでは小さな子ども連れなので、面倒のないタクシーで。70ユーロちょっとでした。

5月も末ということで、イタリア北部のミラノは日も長く、8時になってもまだ外は明るいのです。でも日本からの時差がありますから子どもたちはダウン。外に食べに行くこともできません。そしてこのホテルは朝食は提供されますが、夕飯を食べるレストランがありません。ホテルのフロントでスーパーマーケットの位置と、近くのピザ屋さんを教えてもらって外出。ジュースとピザを買ってきて部屋で食べました。皿やフォークとナイフはホテルで貸してくれました。小さなホテルですが、サービスはとても良いです。

このホテル、朝食もビュッフェスタイルでなかなかおいしく、場所もミラノの中心街が歩ける範囲ですからとても使いやすかったです。ただ小さなホテルですからインターネットへの接続が悪く、部屋には専用の回線などは置かれていません。ロビーに一台インターネットに接続されたコンピュータが置いてあって、このコンピュータをご利用ください、ということになっています。日本語はインストールされていませんでした。まあ観光客用のホテルですから、ビジネス客のように部屋から通信を行う、というニーズのある人は別のホテルを利用するのでしょうね。

翌日は午前中ミラノの中心部を散策。ミラノはいたるところに石畳の道があり、また市電が網の目のように走っているとても愛らしい町です。日曜だったせいもあるでしょうが、ごみごみした大都会、という印象ではなく、洗練された町という印象を受けました。

ミラノの市電 ミラノの市電

まずはドゥオーモを目標に市の中心を目指しますが、途中サン・サティロ教会に立ち寄ります。小さな教会ですがミラノ最古のロマネスク様式だそうで外見もちょっと変わっています。ただ朝早すぎて閉まっていて中が見られませんでした。

サン・サティロ教会 サン・サティロ教会

ドゥオーモはミラノの中心。ゴシック様式の大聖堂です。でも建物の正面は修理中でカバーがかけられていてちょっとがっかり。中はとても広く荘厳な感じ。単なる観光名所ではなくて、信仰の場所として生きている様子が伺えました。

ドゥオーモ ドゥオーモ内部の祭壇

ドゥオーモから出たら今度は近くのガッレリアに入ります。ここは1877年に完成したアーケード。アーチ型のガラス天井と舗道のモザイクが美しく絵になります。十字型にクロスした内部のその四つ角には、ルイヴィトンなどのブランド品店が…と思ったらその一角はマクドナルド。ただMの字を黒にするなど、雰囲気を壊さない工夫がされている店舗になっていました。ここで小休止。

ガッレリア ガッレリア

ガッレリアを抜けてスカラ座へ。でもここも工事中。そこでスカラ座は素通りしてメルカンティ広場を通り、ぶらぶらとホテルへ帰ってきました。そして空港でお土産のゴディバのチョコレートと、自分用のパルメザンチーズを買い込んで完了。これが超短いミラノ滞在記の全貌。