山中温泉 白鷺湯たわらや

山中温泉 白鷺湯たわらやで宿泊したお話。

ジジババまで含んだ家族旅行第三段は前回の飛騨古川などに引き続きセネガルから一時帰国しての旅行。

13日、出発の日から運悪く雨。前回の旅行の時も雨にたたられましたが、今回もまた雨の中を出発です。それでも自宅から車ですからさほど気にはなりませんが。

前回は東海北陸自動車道を利用しましたが、今回は名神高速から北陸自動車道へ。加賀インターまで走ります。途中のサービスエリアで昼食にしましたが、まあ、なんと言うか、サービスエリアの昼食ですね。

しかし北陸自動車道、初めて通りましたが福井県とか石川県がこんなに近くなっていたなんて驚きです。いや滋賀県の北部だって随分近いです。以前この辺りに来たのは学生時代ですから30年くらい前。当時は東海道本線で米原まで来て、そこから北陸線の鈍行を乗り継いで訪ねましたから。本数は少ないし、スピードは出ないし、随分遠いところに来た気になったものですが。

インターを降り、超便利なカーナビの示すとおりに進んで谷あいの小さな町に入っていくとそこが山中温泉。実際には親父の車のカーナビのデータよりも新しいトンネルができていて、今回使った加賀インターではなく、福井北インターからの近道があるのだとか。カーナビだけに頼らずに調べた方がよいですね。

それはともかく、細い町中の道をしばらく進むと今日の宿、「白鷺宿 たわらや」への案内がありました。道を左に折れ、その行き止まりがたわらやさんでした。

車は直接建物の一階部分にある駐車場に入れられます。ここは上階がありますから、雨の日でも傘をささずにフロントまで入ることができます。山中温泉は雨が多いところだそうですし、それも考えられているのでしょうか。

さてロビーに入るとびっくり。ロビーのソファーなどが置いてあるところの向こう側が大きなガラス張りになっており、その外側は鶴仙渓と呼ばれる風光明媚な谷。そして新緑に光る対岸の山の斜面がガラスを通して一面に見える、という趣向なのです。この山の斜面は客室各室からも見えるようになっており、夜はライトアップされますし、とても気に入りました。なかなか考えられたデザインです。

ところでこのたわらやさん。なんと創業以来八百年、現在三十五代目だとか。山中温泉の歴史は約1300年前に、僧行基によって発見されたと言い伝えられ、古いことで有名ですが、俵屋は鎌倉年間に創業しています。さすがに古いだけあって場所もよいし、サービスもなかなかのものでした。

お風呂は大浴場と露天風呂がそれぞれ男女用にあります。面白いのは、女性用のほうが大きいこと。ただし夜8時から午前3時までは入れ替えとなります。まあ一番入浴者が多い時間帯は男性が大きい風呂を使えるわけですが、大きい方を女性用と称しておくなんて、ちょっとしたことですがなかなかのアイデアですね。

お湯は単純泉で無色透明。匂いもなくさらっとしています。お湯は熱めの設定になっているので、小さな子どもにはちょっと入りにくかったですが。

さて驚きは何と言っても食事。温泉旅館には付き物の会席料理なのですが、さすが北陸だけあってカニはたっぷり。ちょっと季節外れですから最高にうまい!とは行きませんがそれでも十分に堪能できます。実は今回は連休後の一番安い時期を狙って行って、一人当たり税込みで9900円だったのですが、一人ずつに焼ガニ、あるいはアワビの踊り焼き、あるいはステーキまで付きます。ゴールデンウィークなら4万円を超える料金なんですから、この値段でこの料理は驚き。さらに東尋坊での乗船券とか、山中温泉の周遊バス乗り放題まで付いているのですからお得です。

仲居さんがまたとても感じが良くて親切。お酒の持ち込みも「ええかまいませんよ。冷蔵庫を使われたかったら、中のもの出してくださいね」。さらに子ども向きに白いご飯を用意してくれたり、あまった炊き込みご飯をおにぎりにしてくれたりと至れり尽くせり。こうなると、心からチップを渡したくなってしまいます。

夜風呂上りに部屋のベランダに出ると、まだ雨が降っているのですが、対岸がライトアップされてとても緑が美しいのです。湯上りでほてった体を冷ますには雨でしっとりした五月の夜風は最高でした。

翌日は山中温泉の散策からです。

名古屋港水族館

2歳の長男は乗り物や動物が大好き。電車に乗りたくてしょうがないし、船にも乗ってみたい。そしてペンギンやカメさんやお魚も見てみたい!「じゃあその夢をかなえてあげよう」と思い立って、少し込んでいるかなとは思いましたが、土曜日に名古屋港水族館へ出かけました。

同じ愛知県の我が家からはJRで名古屋まで出て、そこから地下鉄です。JRでは嬉しそうにしていた息子も、地下鉄はちょっと退屈そう。そりゃずっとトンネルだからねえ。

実家から名古屋港水族館までは1時間ちょっとで着きました。ゴールデンウィーク直後だけど、天気が良かったこともあってやっぱりかなりの人出。入り口の方に向かうと、あれ?以前とはちょっと違うような気が…。なんだか建物が増えています。

入場料大人2千円はちょっと高めかと思いましたが、入っていきなりびっくり。大きな壁面の水槽の中をイルカが2頭と、なんとシャチが泳いでいるではありませんか!そう、昔の展示にイルカやシャチが見られる新しい建物が増えていたのでした。

この水槽は大迫力。しつこいようですがシャチが泳いでいるのを横から見れるんですから。

フラッシュは使用禁止ですが写真は撮れます。ところが2枚撮ると電池切れ…!「あれえ?昨日充電しておいたのになあ?」と言うと、女房が「あ、わたし掃除の邪魔だったからコンセントを抜いちゃったわ!」「・・・」

イルカのショーもあるのですが、午後一番のショーまでには時間があるので館内をまず見学。昔からある展示物の方へ向かいます。昔は広く見えたマグロが泳ぐ大水槽、ウミガメの水槽、ペンギンの水槽などがあるのですが、シャチとイルカを見たあとでは「こんなに小さかったかなあ」という印象でした。

午後1時からのイルカのショーもとても楽しめるものでした。とにかくプールが大きい。その内にシャチも登場するそうです。ちなみに僕らは上から見ましたが、このショー、水中の様子を見ることも可能なのです。

ショーを見終わったら水族館を出て、名古屋港の遊覧船に乗ります。昔は金鯱号なんいていう、本当にシャチホコの形をした船が運航していたのですが、現在は普通の船になっています。名古屋港の遊覧船に乗るのは僕は幼稚園の時以来、でしょうか。名古屋港の中には大して見るべきものはないのですが、息子は動物をたくさん見たうえに、船まで乗れて大満足の一日でした。

飛騨高山

飛騨高山

お昼過ぎにアブラムの大郷先生に別れを告げて飛騨高山に向かいます。飛騨高山は言わずと知れた小京都と呼ばれる観光地。5月5日のこの日も祭りが行われており、町の中心は車がびっしりでした。

陣屋や古い街並みなどがある地域とは少しはなれた有料駐車場に車を入れて、散策に出かけます。長男は車の中で寝付いてしまったので、既に高山には何度か来ているおばあちゃんと車の中でお留守番。

飛騨高山の古い街並み保存地域は整備も行き届き、観光客がいっぱい。外国人の姿も多く見られます。実際に8割以上の家には人が住んでいるそうですが、ほとんどの家は土産物屋やレストランなどになっています。この辺りはイタリアのベネチアなんかと似た感じでしょうか。雰囲気はよいのですが、ただ古い街並みが残っているのは数本の通りだけで、町ごと昔のままというベネチアなどにはちょっと負けるかなあ。お店をあまり覗かずに散策するだけだと、すぐ通り過ぎてしまいます。

陣屋は時間がなくてパス。また陣屋の前や川沿いで毎日開かれるという市は午前中だけということで見られず。この点はちょっと残念ですね。市はいつどこで見ても楽しいものですから。

飛騨高山の口コミはトリップアドバイザでどうぞ

アブラムの里

アブラムの宿

アブラムの宿というのは、キリスト教の牧師さんである大郷博先生が休職して始めた宿です。場所は岐阜県国府町。宇津江四十八滝というこの辺りでは有名な県立公園のすぐ近くにあります。大郷先生が町から土地を買い取り、山の斜面を開拓し、古い民家を移築して始めた宿です。そうした経緯などは大郷先生の著書『 アブラム物語』を参照ください。

実は大郷先生とは学生時代にボランティア関係で出会って以来の再開。20年以上も前に会ったきりでした。お互いに頭に白いものが混じる年齢になってしまいましたが。

アブラムの宿

さてアブラムの宿は、この地に移築された飛騨地方独特の古い民家二棟からなっています。なんでも移築の時に分解した棟書きによると、その内の一棟は赤穂浪士討ち入りの翌年に建てられたものだとか。今はもちろん古い農家の柱や梁など枠組みを生かしながら、二重窓を入れたり、風呂をつけたり、広いホールを作ったりと、かなりモダンなつくりになっています。

右側がその一棟の内側ですが、直線の梁や柱がむき出しになったところに丸い照明、そして床はフラットに間仕切りも外して広いホール空間が確保されています。この部屋の音響効果がまた素敵なんです。大郷先生がかけてくださったのはインドラ・グルンというネパール人が吹くバンスリ(竹笛)のCDでしたが、うっとりでした。ここでは時折コンサートなども開かれるそうです。

ここでの食事は、宿泊客が一同に介し、大郷先生も混じって大きな一枚板のテーブルで食べます。宿のご主人も、いろいろなお客様も混じって交流するのがここのスタイル。プライバシー重視で自分たちだけで静かに過ごしたい人たち向けの施設ではありません。

周辺には畑や田んぼ、そしてシイタケの栽培までしていますし、この時期は山菜の取れるシーズン。早速ワラビを宿の周りで摘んできました。

アブラムの宿

この晩は大郷先生や、他のお客さんと話しこみ、大郷先生が提供された泡盛まで出てきて、深夜まで過ごしてしまいました。

翌朝さすがに標高600メートルを超える山の中は冷え込みますが、空気はさわやか。みんなでシイタケの収穫をしてから左の写真)近くにある宇津江四十八滝に散策に出かけます。宿から歩いて10分ほどでしょうか。でも四十八滝は、その名の通り滝が連続している渓谷で、標高差は400メートルあるそうです。2歳児の足では無理だったので、ちょっと大きめの滝があるところから引き返してきました。

その間、大郷先生は、蕎麦をうってくださいました。大郷先生の蕎麦は、白川郷に毎週片道1時間かけて修行に通って身につけたもの。使われている蕎麦粉も白川郷で取れた高級品。中国産の10倍も高い粉です。昼食にご馳走になったその蕎麦の味は、いや驚きました。「これが蕎麦だったのか!」という感じ。いつも食べているものは何なんでしょうね?下手においしいものを食べてしまうと他のものが食べられなくなりそうです。

アブラムの宿への連絡は電話で 0577-72-4219 です。インターネットでは予約できません。メールはありますが。

女房も大いに気に入り、子どもたちも宿の中ではしゃげまわれて大喜びのアブラムの宿でした。今度帰国してきたらまたお邪魔しようと思います。

またセミナーなどに使える大きなホールもありますから、その利用も考えているのですが、ネックは交通機関でしょうか。名古屋方面からだと車なら東海北陸自動車道、電車なら高山本線の特急で飛騨古川か高山まで来れば良いのですが、東京方面からとなると、鉄道だと名古屋まで新幹線で来てから乗り換えないといけません。うーむ。

飛騨古川

ジジババまで含んだ家族旅行第二段はセネガルから一時帰国しての旅行。去年は長男しかいませんでしたが、今回は3月にダカールで生まれた次男も一緒です。ゴールデンウィークですが、一泊旅行に出かけました。乾いたセネガルから来ると、日本の新緑のなんとみずみずしいこと!空気のしっとりしていること。

飛騨古川の川の鯉

まずは東海北陸自動車道を使い、郡上八幡インターまで。郡上八幡は20年近く前に白鳥の方へスキーに行ったとき、友人の家に立ち寄ったことがありますが、今回は素通り。東海北陸自動車道は途中から片側一車線ですが、郡上八幡までの片側二車線化は工事が進められている様子です。

ゴールデンウィークですが、特段の渋滞もなく、高速を降りたらせせらぎ街道を進み、飛騨古川へ向かいます。途中道の駅で休憩。良い施設ができていますねえ。

雨が降るあいにくの天気で最初は古川はパスしてこの晩の宿、アブラムの宿へ直行しようかと思ったのですが、古川の近くに来ると小降りになったので、急きょ飛騨古川へと向かいます。

飛騨古川は古い町並みの残る趣のある町ですが、お目当ては実は町並みではありません。

一番見たかったのは鯉!なんです。長男は生き物が大好き。中でもお魚が大好き。池に魚がいようものならなかなか動こうとしません。そこで飛騨古川で有名な川の鯉を見せてあげようと思ったわけです。子どもができると、中心はやっぱり子どもになっちゃうんですねえ。

地酒を造っている造り酒屋やみやげ物店の多い街中をしばし散策の後、アブラムの宿へ向かいます。

妻籠・馬籠

昼神温泉で一泊して朝市で山菜などを仕入れてから今度は峠越えの道を選んで岐阜県に戻ります。途中冬に使われるチェーンの脱着場に車を止めると、斜面に蕨が顔を出しているではないですか。さっそく手分けして少し採りました。

馬籠・妻籠は中山道沿いの宿場町。昔ながらの街並みなどが良く保存されていることで有名です。

妻籠

まずは妻籠から。妻籠は谷沿いの町で、あちらこちらを水が流れています。起伏もあまりなく歩きやすいところ。一番町外れの駐車場に車を停めましたが、そこから町に入るまでにも古い民家などがあり、楽しめます。人通りも少ないですしこれはお勧め。

町並みもよく整備され、急な坂もほとんどないですし、子連れのそぞろ歩きにはもってこいのところです。ところどころに階段がありますが、ベビーカーもほとんど問題なし。

道の両側の旧家を利用したお店を覗いたり、名産品に舌鼓を打ったり楽しく歩くことができます。お店の作りや商品も、モダンと言うよりはやはり素朴と言う方がぴったり来る感じ。

妻籠から馬籠へは車で1時間ほど。再び峠を越えるドライブです。この頃は新緑や花をつけている木があったりしてなかなか快適。

馬籠は妻籠とは違い、坂の町。山の斜面にできた町で、全面的に石畳が敷かれていますから、歩くのは苦にならないですが問題はベビーカー。石畳がでこぼこでとても苦労しました。特に我が家のものは折りたたみ式で車輪が小さいタイプだったものですから。

馬篭

馬籠は妻籠と比べると、もう少し現代風にアレンジされた感じ。古い町並みはもちろん残されていますが、入っているお店や売られている商品はちょっと垢抜けしている(妻籠と比べて、ですよ)印象を受けました。伝統的なものだけでなく、創作的なアートぽい土産もありますし。

島崎藤村の記念館があったりして、見所的には妻籠以上に整備されている印象を受けましたが、どちらがすきかと言われたら妻籠でしょうか。別に馬籠でベビーカーを押して疲れ果てたのが理由と言うわけではありませんが。

お昼ごはんにはそばを食べたのですが、まあ別に特徴のない、あるいは観光地ぽい普通の蕎麦でした。

昼神温泉

この頃の我が家の構成は私と妻、そして1歳の息子の3人でした。4月に私が1ヶ月休暇を取り、妻が働いていたニューヨークの家を引き払い、そして日本にいったん立ち寄って私と妻双方の実家に滞在。その時に行った旅行です。ニューヨークは面白い街ではありましたが、9・11のテロにも遭遇しましたし、精神的には妻も少し疲れたようです。まあそれはともかく。

私の父母と共に大人4人、子ども一人の1泊旅行。まず目指したのは昼神温泉。ここは名古屋方面から中央高速を走り、恵那山トンネルを出て長野県に入り、すぐのインターを降りてしばらく走ったところにあります。

昼神温泉

中央道の建設に伴って掘られた温泉だそうですから、歴史はさほどありませんが、谷あいの環境のよいところに温泉街があります。宿泊したのはユルイの宿恵山という旅館です。露天風呂も良く、客室は上のほうの階にあるので展望も楽しめます。

朝市で山菜などが売られていたり、そこそこ楽しめますが、海の幸がなく、代わりに出てくる鯉などの川魚料理は今ひとつ、でした。息子は泊まった宿の外が見えるエレベーターと池の鯉がとっても気に入りましたが。